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仙丈ヶ岳 登山ガイド 2026|北沢峠アクセス・コースタイム・山小屋まとめ

フリー素材「ぱくたそ」

広河原から北沢峠へのバスは、2019年を境に止まったままだ。 2026年、仙丈ヶ岳へのバスルートは長野県側・戸台口からの一択になる。この記事では、その前提を踏まえたアクセス情報から、コースタイム・山小屋まで計画に必要な情報を整理する。


この記事について

この記事の対象:仙丈ヶ岳への初めての登山を計画している人、または過去の情報で広河原経由を考えている人。

扱う内容: - 2026年の北沢峠バスアクセス(戸台口ルートの詳細、広河原ルートの現状) - 北沢峠から仙丈ヶ岳への2つのコースとコースタイム - 山小屋の営業期間・料金

最新情報は各公式サイト・営業所での確認を推奨する。


仙丈ヶ岳の基本情報

項目 データ
標高 3,033m
所在地 長野県伊那市・山梨県南アルプス市
分類 日本百名山
難易度 初〜中級(北沢峠起点)
最寄りの起点 北沢峠(標高2,032m)
標高差(北沢峠から) 約1,000m

「南アルプスの女王」と呼ばれる山だ。3,000m級としては傾斜が緩く、危険箇所が少ない。山頂部にはカールが広がり、高山植物が豊富なことでも知られる。甲斐駒ヶ岳と同じ北沢峠を起点に登れるため、両山のセットで計画する登山者も多い。

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アクセス・交通情報

長野県側:戸台口(仙流荘)から

2026年の実質的な唯一のルートだ。

最寄りの駐車場

項目 内容
場所 戸台パーク(仙流荘内・仙流荘前)
収容台数 約600台(普通自動車専用)
料金 5日以内1,000円(以降5日ごとに1,000円追加)
支払い 現金のみ・後払い(出庫時に係員または営業所窓口で支払い)
入出庫 24時間可能
アクセス 中央道・伊那ICまたは小黒川スマートインターから約40分

駒ヶ根ICから県道49号線経由のルートは道幅が狭い箇所があるため、伊那市街地から高遠町経由が推奨されている。

南アルプス クイーンライン(北沢峠線)

期間 区間
4月25日〜5月31日 戸台口〜歌宿まで(北沢峠には行かない)
6月1日〜11月3日 戸台口〜北沢峠まで

※2026年のダイヤ改正により運行期間が短縮された。

所要時間:約1時間5分

種別 旅客運賃 手回り品料金
大人 1,150円 220円
小児 575円 110円

手回り品料金は18リットル以上のザック等が対象。

時刻表(上り:北沢峠方面)

戸台パーク発 北沢峠着 運行日
5:45 6:35 7/10〜10月第2月曜(毎日)
6:30 7:20 休日等のみ
8:05 8:55 毎日
10:05 10:55 毎日
12:10 13:00 毎日
14:20 15:10 毎日

※始発5:45運行の日は6:30発は運行なし

時刻表(下り:戸台パーク方面)

北沢峠発 戸台パーク着 運行日
7:30 8:15 休日等・7/10〜10月第2月曜の平日
10:00 10:45 毎日
13:10 13:55 毎日
15:00 15:45 毎日
16:00 16:45 毎日

乗車券は仙流荘玄関内の券売機で購入(始発の約30分前〜17:00まで)。キャッシュレス決済可(クレジットカード・交通系IC・PayPay等)。駐車料金の支払いは現金のみ(キャッシュレス不可)。

戸台大橋〜北沢峠間はフリー乗降区間(ただし再乗車には再度料金が必要)。荷物は車内持ち込みのみ(預け入れスペースなし)。

問い合わせ:南アルプス林道バス営業所(仙流荘内) 電話:0265-98-2821 / メール:h-bus@inacity.jp

公共交通機関を使う場合

JR中央線茅野駅またはJR飯田線伊那市駅から戸台パークへ直行する「南アルプスジオライナー」が運行されている(詳細はジェイアールバス関東伊那支店へ問い合わせ)。その他、JR伊那市駅から伊那バスターミナル→JRバス関東高遠線で高遠駅下車→タクシーで仙流荘へ向かうルートもある。長谷循環バスは大幅減便で土日祝日の運行なし。


山梨県側:広河原経由について

2026年4月時点で、広河原〜北沢峠間の路線バスは運休中だ。

2019年の台風19号による林道被害を受け、山梨県営林道南アルプス線(広河原〜北沢峠)はバス運行を停止している。再開の見通しは2026年4月時点で立っていない。広河原から北沢峠へのアクセスを想定して計画を立てていた場合は注意が必要だ。


登山コース

北沢峠から仙丈ヶ岳への主要なコースは2つある。どちらも技術的な難所は少ないが、標高差は約1,000m。コースタイムは標準的な歩行速度を基準にしており、個人差がある。

yamap.com


コース1:小仙丈尾根ルート(推奨)

特徴

北沢峠を起点に小仙丈ヶ岳を経由して仙丈ヶ岳山頂へ向かうルート。 眺望のよい穏やかな稜線歩きが続き、稜線上から富士山・北岳・間ノ岳(日本標高1〜3位)を一望できる。 仙丈ヶ岳の3つのカールを抱えた優美な山容と高山植物のお花畑が楽しめる。

コースタイム目安(周回):約7時間25分

区間 所要時間(目安)
北沢峠(2,032m)→ 五合目・大滝ノ頭 2時間00分
五合目・大滝ノ頭 → 小仙丈ヶ岳(2,864m) 1時間00分
小仙丈ヶ岳 → 仙丈ヶ岳山頂(3,033m) 1時間00分
山頂 → 仙丈小屋 0時間15分
仙丈小屋 → 馬の背ヒュッテ 0時間55分
馬の背ヒュッテ → 大平山荘 2時間00分
大平山荘 → 北沢峠 0時間15分

小仙丈ヶ岳を経由する登りで稜線歩きを楽しみ、馬の背ヒュッテを経由して周回で北沢峠に戻る構成だ。

注意事項

下山時に丹渓新道や大仙丈ヶ岳方面への迷い込みに注意。 稜線歩きが長くなるため、日没や天候の急変に備え早めに行動する。 大滝頭から馬の背間は滑落に注意。 夏でもビバーク装備を携行する。 6月は登山道に雪が残っていることがあり、アイゼン等の滑り止め装備が必要になる場合がある。


コース2:馬の背ルート(逆周回)

特徴

北沢峠から馬の背ヒュッテを経由して仙丈ヶ岳山頂へ向かうルート。 薮沢沿いを歩くルートで、お花畑が美しい。 小仙丈尾根ルートと組み合わせた周回コースとして利用されることが多い。 コースタイム目安(周回):約6時間50分

区間 所要時間(目安)
北沢峠 → 大平山荘 0時間15分
大平山荘 → 馬の背ヒュッテ 2時間30分
馬の背ヒュッテ → 仙丈ヶ岳山頂 1時間30分
山頂 → 小仙丈ヶ岳 → 北沢峠(小仙丈尾根を下山) 2時間00分

馬の背から山頂への標高差は約300m。急登ではあるが、距離は短い。

注意事項

大滝頭から馬の背ヒュッテ間は滑落に注意。 薮沢重幸新道・薮沢ルートは例年7月上旬〜10月上旬のみ通行可能。 薮沢新道・重幸新道は現在閉鎖中(復旧時期未定)。 6月は残雪によりアイゼン等が必要になる場合がある。


両コースの比較

コース1(小仙丈尾根↑) コース2(馬の背↑)
コースタイム 約7時間25分 約6時間50分
稜線に出るタイミング 早い(五合目以降) 遅い(馬の背以降)
景観 ◎(小仙丈ヶ岳からの眺め)
急登区間 前半に分散 後半に集中
初心者向き

日帰りで天候が安定している場合は、コース1(小仙丈尾根)が視覚的な変化に富む。


山小屋情報

北沢峠周辺および仙丈ヶ岳への経路上には以下の山小屋がある。

仙丈小屋

山頂直下に位置する。仙丈カールを見下ろす立地が特徴。

項目 内容
営業期間 6月12日〜10月11日(2026年予定)
1泊素泊まり 9,000円〜(税込)
1泊2食付 13,000円〜(税込)
予約(電話) 090-1883-3033(期間中9:00〜15:00)

※営業期間外の問い合わせは 0265-94-6001


馬の背ヒュッテ

コース2の途中に位置する。登山道からやや外れた場所にある。

項目 内容
営業期間 7月1日〜10月13日(2026年予定)
1泊素泊まり 9,200円 〜(税込)
1泊2食付 13,200円 〜(税込)
予約 公式サイトよりオンライン予約可

長衛小屋

北沢峠に最も近い山小屋。キャンプ場を併設しており、テント泊の起点としても使われる。詳細は長衛小屋の公式サイトで確認のこと。


服装・装備の注意点

3,000m超の山岳では、7月〜8月でも気温は山頂付近で10℃前後まで下がる。以下の点を押さえておく。

レイヤリング:ベースレイヤー+ミッドレイヤー(フリース等)+レインウェアの3層が基本。稜線では風が強くなることがある。レインウェアは防風の役割も兼ねる。

日射対策:北沢峠(標高2,032m)の時点で紫外線量は平地の数倍。森林限界を超えると直射日光を遮るものがない。サングラス・日焼け止め・帽子は必携だ。

:北沢峠バス停周辺に水場あり。山行中に補給できる水場の場所は、事前に確認しておくこと。

バスの最終時刻:北沢峠発の最終バスを逃すと下山手段がなくなる。コースタイムに余裕を持たせて計画すること。


まとめ

項目 内容
標高 3,033m(日本百名山)
バスアクセス 戸台口⇔北沢峠(6/1〜11/3)、毎日運行 7/10〜10月第2月曜
広河原〜北沢峠 2026年4月時点で運休中
推奨コース 小仙丈尾根ルート(周回)、コースタイム約7時間25分
山小屋(山頂直下) 仙丈小屋(6/12〜10/12)、1泊素泊り9,000円〜
難易度 初〜中級

仙丈ヶ岳は、北沢峠を起点にした南アルプスの中では比較的取り組みやすい山だ。ただし「取り組みやすい」は3,000m峰の水準での話であって、標高差1,000m・7時間超の行程を軽く見ていい理由にはならない。アクセスの最新情報(特にバス運行・広河原ルートの状況)は、計画段階で必ず公式サイトで確認してほしい。


※情報の出典:

2026年(令和8年)南アルプス林道バス — 伊那市公式サイト(2026年4月確認)

仙丈小屋 — 伊那市観光協会(2026年4月確認)

馬の背ヒュッテ 公式サイト(2026年4月確認)

北沢峠-仙丈ヶ岳 周回コース — YAMAP(2026年4月確認)


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