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7月に富士宮ルートでの登頂を計画している。PEAK NOTESの1座目だ。
ルートを決める前に、4つの選択肢を整理する必要があった。 「なんとなく吉田ルート」という選択もできるが、 出発地やスタイルによって最適解は変わる。 自分なりの判断軸を持つために、4ルートを同じ条件で並べて比較した。
富士山の登山ルートは4つある。吉田・須走・御殿場・富士宮。
出発地点の標高が違う。距離が違う。規制の内容も、山小屋の数も、路面の性質も異なる。「どのルートを選ぶか」は、登山の体験全体を左右する判断だ。
4ルートを同じ軸で比較し、タイプ別の選び方を整理した。
目次
この記事について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象読者 | 富士登山を計画しており、ルート選択に迷っている人 |
| 記事の目的 | 4ルートの違いを整理し、自分に合ったルートを選ぶための判断軸を提供する |
| 情報ソース | 富士登山オフィシャルサイト・山梨県・静岡県公式情報 |
| 注意事項 | ※2026年の規制詳細は春以降に公式発表予定。最新情報は必ず公式サイトで確認すること |
各ルートの詳細情報は個別記事を参照してほしい。この記事は比較・選択のための俯瞰図として機能する。
4ルート基本データ比較
| 項目 | 吉田ルート | 須走ルート | 御殿場ルート | 富士宮ルート |
|---|---|---|---|---|
| 五合目標高 | 2,305m | 2,000m | 1,440m(最低) | 2,390m(最高) |
| 山頂との標高差 | 約1,471m | 約1,776m | 約2,336m(最大) | 約1,386m(最小) |
| 登り所要時間 | 約7時間00分 | 約7時間25分 | 約9時間 | 約5時間30分(最短) |
| 下り所要時間 | 約4時間20分 | 約3時間50分 | 約3〜4時間 | 約3時間00分 |
| 登下山の道 | 別ルート | 別ルート | 別ルート | 同一ルート |
| 路面の特徴 | 砂礫中心 | 樹林帯→砂礫 | 砂礫・火山灰 | 岩場多め |
| 山小屋数 | 最多 | 少ない | 最少 | 中程度 |
| 利用者数 | 最多(約60~70%) | 少ない | 最少 | 中程度 |
| 大砂走り(下山) | なし | あり(須走) | あり(最長) | なし |
| 県管轄 | 山梨県 | 静岡県 | 静岡県 | 静岡県 |
2026年の規制・料金比較
規制の仕組みが山梨県側(吉田ルート)と静岡県側(須走・御殿場・富士宮)で異なる。
| 項目 | 吉田ルート | 須走・御殿場・富士宮 |
|---|---|---|
| 通行料 | 4,000円 | 4,000円 |
| 事前手続き | 通行予約(任意、入場規制があるため) | FUJI NAVI登録・eラーニング受講・オンライン決済 |
| 夜間入山規制 | 14:00〜翌3:00 | 14:00〜翌3:00 |
| 登山者数の上限 | 1日4,000人 | なし |
| マイカー規制 | あり | あり(御殿場のみ規制なし) |
2026年の確定情報は各公式サイトで確認すること。
吉田ルートは一日の登山者数に上限を設けている点に注意が必要だ。混雑が予想される時期は、事前に通用予約を行っておくのが無難。
アクセス比較
出発地によって、アクセスの優劣は大きく変わる。
| ルート | 最寄IC / 駅 | 首都圏から | 東海・中部から | 関西から |
|---|---|---|---|---|
| 吉田 | 富士ICまたは河口湖IC | ◎ 最も有利 | ○ | △ |
| 須走 | 御殿場IC | ○ | ○ | △ |
| 御殿場 | 御殿場IC | ○ | ○ | △ |
| 富士宮 | 富士ICまたは新富士IC | △ | ◎ 最も有利 | ○ |
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)からは吉田ルートが最もアクセスしやすい。東海・中部・関西からは富士宮ルートが優位だ。須走・御殿場は御殿場ICを共有しており、アクセス上の差は小さい。
公共交通機関を利用する場合、吉田ルートは河口湖駅からのバスが充実しており選択肢が最も多い。
山小屋・コースタイム比較
山小屋数と分布
| ルート | 山小屋数 | 分布の特徴 |
|---|---|---|
| 吉田 | 18軒 | 七合目付近に集中。選択肢が最多 |
| 須走 | 12軒 | 六合目・七合目の2軒のみ。八合目以上は吉田と共用 |
| 御殿場 | 5軒 | 間隔が長い。小屋間で補給の機会が少ない |
| 富士宮 | 8軒 | 各合目に1軒ずつ配置。間隔が均等 |
各ルートの難易度まとめ
| ルート | 初心者への適性 | 経験者への適性 | 主な理由 |
|---|---|---|---|
| 吉田 | ◎ | ○ | 山小屋多数・アクセス良・下山道分離 |
| 須走 | ○ | ◎ | 静かだが山小屋少ない。経験者向けの要素あり |
| 御殿場 | △ | ◎ | 標高差・距離ともに最大。初心者には推奨しない |
| 富士宮 | ○ | ◎ | 最短ルートだが高山病リスクが高い |
タイプ別ルート選択ガイド
初めて富士山に登る
推奨:吉田ルート
山小屋の数が最多で、情報も最も充実している。登りと下りが別ルートのため渋滞が起きにくく、道を見失いにくい。首都圏在住者にはアクセスの面でも有利だ。
高山病リスクを抑えたい場合は、六合目安全指導センターでの高度順応を丁寧に行うこと。
東海・中部・関西から登る
推奨:富士宮ルート
アクセスが最良で、コースタイムも最短だ。ただし高山病リスクが最も高い。五合目(2,390m)到着後、最低30〜60分の高度順応を行い、ペースを落として登ること。
静かに富士山を楽しみたい
推奨:須走ルート
利用者数は御殿場ルートに次いで少なく、特に下部区間は他の登山者と会うことが少ない。樹林帯から始まる独特の景観も、このルートだけの体験だ。
山小屋の少なさと、山小屋間の距離の長さは事前に把握して計画すること。
体力に自信があり、唯一無二の体験をしたい
推奨:御殿場ルート
利用者数が4ルート中最も少なく、標高差2,336m・登り8〜9時間という負荷は相応だが、大砂走りの下山体験は他ルートにはない。富士山を何度も登っている人が、新鮮な体験を求めて選ぶルートでもある。
初心者には推奨しない。
まとめ:ルート選択の基準
4ルートの違いをひと言で言うなら、こうなる。
- 吉田: 最多利用・最多山小屋・首都圏向け
- 須走: 最静・樹林帯・穴場
- 御殿場: 最長・最難関・大砂走り
- 富士宮: 最短・東海中部関西向け・高山病リスク高め
出発地・経験値・目的によって最適なルートは変わる。下の判断フローを参考にしてほしい。
首都圏在住・初登山 → 吉田ルート 東海・中部・関西在住 → 富士宮ルート 静かに登りたい → 須走ルート 経験者・唯一無二の体験 → 御殿場ルート
どのルートを選んでも、最終的に立つ山頂は同じだ。
※情報の出典:
各ルート詳細記事
Instagram|写真と舞台裏
フィールドでの記録を写真で残しています。
ではでは。