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富士山4ルートのうち、利用者が少ない部類に入る須走ルートを整理した。
静かな登山を好む自分にとって、この選択肢は気になっていた。 今回は富士宮ルートを選んだが、次に富士山に登るとしたら須走かもしれない。
須走ルートは、森の中から始まる。
五合目(2,000m)を出発してしばらくは、亜高山帯の樹林が続く。岩と砂礫だけの富士山とは異なる景観だ。4ルート中でも利用者が少なく、静かに富士山を登りたい人に向いている。
2026年シーズンの入山規制・通行料・アクセス・コースタイム・山小屋情報を整理した。
目次
この記事について
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象読者 | 須走ルートでの富士登山を計画している人 |
| 記事の目的 | 2026年シーズンの規制・アクセス・コースタイム・山小屋情報を一本で整理する |
| 情報ソース | 富士登山オフィシャルサイト・静岡県公式・富士急行バス公式 |
| 注意事項 | ※2026年の規制詳細は春以降に公式発表予定。最新情報は必ず公式サイトで確認すること |
須走ルートの特徴
須走ルートは、4つの富士山登山道のなかで二番目に利用者が少ない。
静岡県小山町に位置し、五合目標高は2,000mと低い。その分、出発からの標高差は大きく、登り所要時間は7時間前後になる。ただし、樹林帯から始まる独特の自然環境と、比較的静かな登山環境は、このルートを選ぶ明確な理由になる。
| 項目 | 須走ルート | 吉田ルート | 富士宮ルート |
|---|---|---|---|
| 五合目標高 | 2,000m | 2,305m | 2,400m(最高) |
| 登り所要時間 | 約7時間25分 | 約7時間00分 | 約5時間30分 |
| 登り・下りの道 | 別ルート | 別ルート | 同一ルート |
| 路面の特徴 | 下部に樹林帯、上部は砂礫 | 砂礫中心 | 岩場多め |
| 山小屋数 | 12軒 | 18軒(最多) | 8軒 |
| 8合目以上 | 吉田ルートと合流 | 単独 | 単独 |
| 利用者数 | 少なめ | 最多 | 中程度 |
| アクセス | 東名御殿場IC経由 | 首都圏から有利 | 東海・中部圏から有利 |
8合目(本八合目・標高3,400m)で吉田ルートと合流する点は注意が必要だ。9合目以上は吉田ルートの登山者と混在するため、上部では混雑が発生する場合がある。下山時は須走の下山道(砂走り)に戻ることを意識して進むこと。
アクセス:須走口五合目へのアクセスとマイカー規制
須走口五合目は静岡県駿東郡小山町に位置する。東名高速道路の御殿場ICから国道138号を経由するアクセスが基本になる。
マイカー規制の概要
- 規制期間: 例年7月上旬〜9月上旬(2026年は静岡県が春以降に公式発表予定)
- 規制区間: 須走口五合目への県道(規制区間は例年と同様の見込み)
- 規制中の駐車場: 須走多目的広場等を利用
- シャトルバス: 須走多目的広場から五合目へ(片道1,370円・2025年実績)
公共交通機関でのアクセス
| 出発地 | 手段 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| 御殿場駅 | 富士急行バス(夏季運行) | 約60分 |
| 新松田駅 | 富士急行バス(夏季運行) | 約90分 |
夏季シーズン中のみバスが運行する。事前に富士急行バスの時刻表・運行状況を確認すること。
2026年の入山規制と通行料
通行料(入山料)
- 金額: 1人1回 4,000円(4ルート共通。吉田・富士宮・須走・御殿場)
事前手続き(FUJI NAVI)
2026年も「FUJI NAVI」による事前登録が必要と見込まれる。
- 静岡県公式アプリ「FUJI NAVI」で登録
- 富士山保全・安全登山に関するeラーニングを受講し、確認テストに合格
- 入山料(4,000円)をオンライン決済
- QRコード形式の入山証を取得
手続きの詳細・受付開始日は公式発表を待つこと。
夜間入山規制
- 規制時間: 14:00〜翌3:00
- 夜間入山できる条件: 山小屋宿泊者のみ
弾丸登山対策として夜間入山規制が設けられている。山小屋宿泊を含む計画を基本として考えること。
コースタイム:五合目〜剣ヶ峰
| 区間 | 標高 | 登り | 下り |
|---|---|---|---|
| 五合目(須走口) →六合目(長田山荘) | 2,400m | 90分 | 50分 |
| 六合目 → 新六合目 | 2,700m | 35分 | - |
| 新六合目 → 七合目(大陽館) | 3,090m | 70分 | 60分 |
| 七合目 → 本七合目 | 3,200m | 35分 | 20分 |
| 本七合目 → 八合目 | 3,350m | 35分 | 20分 |
| 八合目 → 本八合目(吉田ルートと合流) | 約3,400m | 25分 | 15分 |
| 本八合目 → 八合五勺 | 約3,500m | 25分 | - |
| 八合五勺 → 須走口山頂 | 3,710m | 70分 | 35分 |
| 須走口山頂 → 剣ヶ峰 | 3,776m | 60分 | 45分 |
| 合計 | 約7時間25分 | 約4時間05分 | |
| お鉢めぐり(剣ヶ峰一周) | 約1時間30分 | — |
コースタイムは富士登山オフィシャルサイトの参考値。体力・天候・高山病の影響で変動する。特に六合目〜七合目の区間は長く、エネルギー消費も大きい。休憩を含めた実質行動時間を事前に計算すること。
山小屋情報
須走ルートは山小屋の数が少ない。本八合目(吉田ルートとの合流点)以上では吉田ルートの山小屋を利用できるが、それ以下の区間では選択肢が限られる。
| 合目 | 山小屋名 | 標高 |
|---|---|---|
| 六合目 | 2,450m | |
| 七合目 | 2,700m | |
| 八合目 | 2,700m | |
| 本八合目以上 | 吉田ルートの山小屋と共用 | 3,400m〜 |
- 六合目〜七合目の距離が長い。この区間で体力・水分の消耗が大きくなる
- 営業期間目安: 2026年7月上旬〜9月上旬(各小屋により異なる)
- 料金目安(素泊まり): 11,000〜13,000円前後
- 本八合目以上(吉田ルートとの共用区間)の小屋は吉田ルートの登山者と競合するため、早期予約を推奨する
登山計画のポイント
1. 静かな登山を活かす
須走ルートの利用者は御殿場ルートと同等の少なさだ。特に五合目〜六合目の樹林帯区間は、他の富士山ルートでは経験できない静かな環境になる。
この静けさは七合目以降から変わる。本八合目で吉田ルートと合流し、山頂付近では多くの登山者と混在する。下部でゆっくり歩き、上部で混雑に対応する精神的な余裕を持つことが重要だ。
2. 山小屋間の距離を把握する
五合目(2,000m)から六合目(2,400m)の区間は、コースタイムで90分かかる。この区間に山小屋はない。
水分と行動食は、この区間を乗り越えられる量を必ず携行すること。小屋での補給に頼りすぎない計画を組むことを推奨する。
3. 下山道の分岐を見落とさない
下山は本八合目から須走専用の下山道(砂走り)を経て須走口に戻る。吉田ルートとの合流点から分岐するため、下山時に標識をしっかり確認すること。
須走の砂走りは下山専用道だ。深い砂礫を一気に下れる爽快な区間で、下山時間の短縮にもなる。ゲイターを着用しないと靴の中に砂が大量に入る。
4. 装備の注意点
| アイテム | 富士宮ルートでの重要度 | 備考 |
|---|---|---|
| レインウェア(上下) | ◎必須 | 山頂付近は天候急変が多い |
| 防寒ミドルレイヤー | ◎必須 | 山頂気温は夏でも5〜10℃以下 |
| ヘッドランプ | ◎必須 | 夜間移動・早朝出発時に必要 |
| ゲイター | ○推奨 | 下山道の砂走りで靴への砂侵入を防ぐ |
| 虫除け | △任意 | 樹林帯(五合目付近)では役立つ場合がある |
| 行動食(多め) | ○推奨 | 六合目〜七合目の長い区間に備える |
まとめ
須走ルートを選ぶ理由は、静けさと独自性にある。
樹林帯から始まる景観は他のルートにはない。利用者数が少なく、下部区間での静かな登山が堪能できる。
ただし、長い区間の水分・食料管理は事前に計画しておく必要がある。8合目以上で吉田ルートと合流することも、計画段階で把握しておくべき点だ。
| 確認事項 | 詳細 |
|---|---|
| マイカー規制期間 | 2026年春に静岡県公式発表予定。須走多目的広場+シャトルバス利用が基本 |
| 通行料 | 4,000円(静岡県側共通)。FUJI NAVIで事前登録・決済が必要 |
| 夜間入山 | 14:00〜翌3:00は山小屋宿泊者のみ |
| 山小屋 | 六合目・七合目の2軒のみ(8合目以上は吉田ルートと共用)。早期予約推奨 |
| 下山道 | 本八合目から須走専用の砂走りへ。分岐の標識を確認すること |
最新の規制情報は必ず公式サイトで確認すること。
※情報の出典:
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