
アルコールストーブをソロキャンプで使い始めてから、 風防の重要性を実感するようになった。
風がある日と無い日では、湯が沸くまでの時間がまったく違う。 どの風防を選ぶかで、燃費と使い勝手が変わる。 素材・枚数・高さの違いを自分なりに整理した。
アルコールストーブの弱点は、風だ。
アルコールシステムへの移行を検討していたとき、最初に直面したのがこの問題だった。ガスと違い、炎が外気にさらされる構造上、風防は選択肢ではなく必須の構成要素になる。素材・枚数・高さによって重量も効果も変わる。この記事では、その選択基準を整理した。
目次
なぜ風防が必要か
アルコールの炎は、ガスストーブに比べて風の影響を受けやすい。
標高が上がれば風は強くなる。尾根や山頂付近では、カタログ値とは別物の燃焼効率になる。風防なしのアルコールストーブを、山の上で実用的なシステムとは見ていない。
さらに、風防には遮風以上の効果を持つものがある。エバニュー アルコールストーブ スタンドDX(EBY257)のように、上昇気流を発生させる設計のものは、単純な遮風以上の燃焼効率改善をもたらす。
素材の違い:チタンとアルミ
市販の風防に使われる素材は、大きくチタンとアルミに分けられる。
チタン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 重量(目安) | 9〜15g(製品による) |
| 厚み | 0.03〜0.1mm(製品による) |
| 強度 | 高い。耐腐食性あり |
| 価格 | 高め |
| 特記 | 使い込むとチタンブルーの焼き色がつく |
チタンの利点は、強度と軽さの両立にある。厚みを極薄にしながら強度を保てるため、エバニュー Ti9G Windshieldは1枚9g、厚み0.1mmという数字を実現している。
使用を重ねるごとにチタン特有の焼き色(青〜紫〜金)がつく。これを劣化と見るか、使用の記録と見るかは使い手次第だが、同じ色にはならない。
アルミ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 重量(目安) | 13〜20g |
| 強度 | チタンより劣る |
| 価格 | チタン比で安価 |
| 特記 | 折り畳みやすい製品が多い |
重量差は製品によっては数グラム程度にとどまる。コストを抑えて試したい場合、アルミ製でも機能は十分だ。
整理すると:
| 観点 | チタン | アルミ |
|---|---|---|
| 軽さ | ◎ | ○ |
| 強度・耐久性 | ◎ | △ |
| 価格 | △ | ◎ |
| UL登山向き | ◎ | ○ |
重量差が数グラムにとどまるなら、耐久性と軽量性の両方を取れるチタンを選ぶ。
枚数と形状:1枚型 vs 2枚組サークル型
風防の形状は大きく2種類ある。
1枚型
1枚の板状の風防を、ストーブの風上側に立てて使う。設営・撤収が速く、重量も抑えられる。エバニューのTi9G Windshield(9g、405×50mm)がこのタイプの代表例で、荷物の隙間に差し込める薄さが利点だ。
2枚組サークル型
2枚の板をサークル状に組み合わせてストーブを囲む形式。全方向から遮風でき、上昇気流を発生させる効果もある。エバニュー Tiフーボーがこのタイプに相当する。遮風効果は高いが、設営に手間がかかる。
どちらを選ぶか:
| 使用シーン | 推奨 |
|---|---|
| 稜線・強風が予測される環境 | 2枚組サークル型 |
| 樹林帯・風が穏やかな環境 | 1枚型 |
| 重量最優先のUL構成 | 1枚型 |
| 燃焼効率を最大化したい | 専用スタンド兼風防型 |
高さの重要性
素材や枚数以上に、風防選びで見落とされやすいのが「高さ」だ。
風防の効果は高さによって大きく変わる。背の高い風防と低い風防では、遮風効果に明確な差が出る。どれほど軽量なチタン素材を選んでも、高さが足りなければその効果は半減する。
アルコールストーブの種類によって最適な高さは異なる。背の低いストーブには、高さ50mm程度の風防が適合しやすい。
※ 使用するアルコールストーブの高さを事前に確認し、風防の高さが炎の位置をカバーしているかを確かめること。
エバニューのスタンドDX(EBY257)は、高さ設計と燃焼効率を一体化した選択肢として、システム構成を単純化したい場合に合理的だ。
主要製品の比較
※2026年3月時点の情報。価格・仕様は変更になる場合がある。
| 製品名 | ブランド | 素材 | 重量 | 枚数・形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ti9G Windshield | エバニュー | チタン | 9g | 1枚型 | 0.1mm厚、径124/108mm調整可 |
| Tiフーボー | エバニュー | チタン | 約18g | 2枚サークル型 | 全方向遮風 |
| アルコールストーブ スタンドDX(EBY257) | エバニュー | チタン | 52g | 五徳兼用型 | 風防+五徳+燃焼効率UP |
| WSC-01 チタンウインドスクリーン | TOAKS | チタン | 極薄 | 複数枚 | 全TOAKSポット対応、収納袋付き |
システム全体での重量感(参考)
エバニューのチタンストーブ(EBY254)+風防+燃料ボトル60ml+ライターをクッカーに収めた場合、アルコール抜きで123gのシステムが構成できる。
ガスストーブシステム(バーナー+OD缶)と比べると、アルコールシステムは燃料容量の融通が利きやすく、軽量化の選択肢として機能する。
選び方のまとめ
風防選びは、以下の優先順位で考えると整理しやすい。
1. まず使用環境を想定する 稜線や山頂付近で使うなら、遮風効果を最優先にする。樹林帯メインなら1枚型で十分だ。
2. ストーブとの適合を確認する 高さ・直径がストーブと合っているかを確認する。どれほど軽量な風防でも、炎の位置をカバーしていなければ意味をなさない。
3. 素材を決める 重量を削りたい場面では、数グラムの差でもチタンを選ぶ理由になる。コスト優先ならアルミでも機能は確保できる。
4. 単品か兼用かを選ぶ 風防単体か、五徳兼用型かで携行アイテム数が変わる。システム全体の重量を見て判断する。
使用・参考ギア一覧
| 商品名 | リンク |
|---|---|
| エバニュー Ti9G Windshield | Amazonで見る |
| エバニュー Tiフーボー | Amazonで見る |
| エバニュー アルコールストーブ スタンドDX(EBY257) | Amazonで見る |
| TOAKS WSC-01 チタンウインドスクリーン | Amazonで見る |
Instagram|写真と舞台裏
フィールドでの記録を写真で残しています。
ではでは。