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アルコールストーブ用風防の選び方|チタン・アルミ・枚数で何が変わるか

アルコールストーブをソロキャンプで使い始めてから、 風防の重要性を実感するようになった。

風がある日と無い日では、湯が沸くまでの時間がまったく違う。 どの風防を選ぶかで、燃費と使い勝手が変わる。 素材・枚数・高さの違いを自分なりに整理した。

アルコールストーブの弱点は、風だ。

アルコールシステムへの移行を検討していたとき、最初に直面したのがこの問題だった。ガスと違い、炎が外気にさらされる構造上、風防は選択肢ではなく必須の構成要素になる。素材・枚数・高さによって重量も効果も変わる。この記事では、その選択基準を整理した。


目次

  1. なぜ風防が必要か
  2. 素材の違い:チタンとアルミ
  3. 枚数と形状:1枚型 vs 2枚組サークル型
  4. 高さの重要性
  5. 主要製品の比較
  6. 選び方のまとめ

なぜ風防が必要か

アルコールの炎は、ガスストーブに比べて風の影響を受けやすい。

標高が上がれば風は強くなる。尾根や山頂付近では、カタログ値とは別物の燃焼効率になる。風防なしのアルコールストーブを、山の上で実用的なシステムとは見ていない。

さらに、風防には遮風以上の効果を持つものがある。エバニュー アルコールストーブ スタンドDX(EBY257)のように、上昇気流を発生させる設計のものは、単純な遮風以上の燃焼効率改善をもたらす。


素材の違い:チタンとアルミ

市販の風防に使われる素材は、大きくチタンアルミに分けられる。

チタン

項目 内容
重量(目安) 9〜15g(製品による)
厚み 0.03〜0.1mm(製品による)
強度 高い。耐腐食性あり
価格 高め
特記 使い込むとチタンブルーの焼き色がつく

チタンの利点は、強度と軽さの両立にある。厚みを極薄にしながら強度を保てるため、エバニュー Ti9G Windshieldは1枚9g、厚み0.1mmという数字を実現している。

使用を重ねるごとにチタン特有の焼き色(青〜紫〜金)がつく。これを劣化と見るか、使用の記録と見るかは使い手次第だが、同じ色にはならない。

アルミ

項目 内容
重量(目安) 13〜20g
強度 チタンより劣る
価格 チタン比で安価
特記 折り畳みやすい製品が多い

重量差は製品によっては数グラム程度にとどまる。コストを抑えて試したい場合、アルミ製でも機能は十分だ。

整理すると:

観点 チタン アルミ
軽さ
強度・耐久性
価格
UL登山向き

重量差が数グラムにとどまるなら、耐久性と軽量性の両方を取れるチタンを選ぶ。


枚数と形状:1枚型 vs 2枚組サークル型

風防の形状は大きく2種類ある。

1枚型

1枚の板状の風防を、ストーブの風上側に立てて使う。設営・撤収が速く、重量も抑えられる。エバニューのTi9G Windshield(9g、405×50mm)がこのタイプの代表例で、荷物の隙間に差し込める薄さが利点だ。

2枚組サークル型

2枚の板をサークル状に組み合わせてストーブを囲む形式。全方向から遮風でき、上昇気流を発生させる効果もある。エバニュー Tiフーボーがこのタイプに相当する。遮風効果は高いが、設営に手間がかかる。

どちらを選ぶか:

使用シーン 推奨
稜線・強風が予測される環境 2枚組サークル型
樹林帯・風が穏やかな環境 1枚型
重量最優先のUL構成 1枚型
燃焼効率を最大化したい 専用スタンド兼風防型

高さの重要性

素材や枚数以上に、風防選びで見落とされやすいのが「高さ」だ。

風防の効果は高さによって大きく変わる。背の高い風防と低い風防では、遮風効果に明確な差が出る。どれほど軽量なチタン素材を選んでも、高さが足りなければその効果は半減する。

アルコールストーブの種類によって最適な高さは異なる。背の低いストーブには、高さ50mm程度の風防が適合しやすい。

※ 使用するアルコールストーブの高さを事前に確認し、風防の高さが炎の位置をカバーしているかを確かめること。

エバニューのスタンドDX(EBY257)は、高さ設計と燃焼効率を一体化した選択肢として、システム構成を単純化したい場合に合理的だ。


主要製品の比較

※2026年3月時点の情報。価格・仕様は変更になる場合がある。

製品名 ブランド 素材 重量 枚数・形状 特徴
Ti9G Windshield エバニュー チタン 9g 1枚型 0.1mm厚、径124/108mm調整可
Tiフーボー エバニュー チタン 約18g 2枚サークル型 全方向遮風
アルコールストーブ スタンドDX(EBY257) エバニュー チタン 52g 五徳兼用型 風防+五徳+燃焼効率UP
WSC-01 チタンウインドスクリーン TOAKS チタン 極薄 複数枚 全TOAKSポット対応、収納袋付き

システム全体での重量感(参考)

エバニューのチタンストーブ(EBY254)+風防+燃料ボトル60ml+ライターをクッカーに収めた場合、アルコール抜きで123gのシステムが構成できる。

ガスストーブシステム(バーナー+OD缶)と比べると、アルコールシステムは燃料容量の融通が利きやすく、軽量化の選択肢として機能する。


選び方のまとめ

風防選びは、以下の優先順位で考えると整理しやすい。

1. まず使用環境を想定する 稜線や山頂付近で使うなら、遮風効果を最優先にする。樹林帯メインなら1枚型で十分だ。

2. ストーブとの適合を確認する 高さ・直径がストーブと合っているかを確認する。どれほど軽量な風防でも、炎の位置をカバーしていなければ意味をなさない。

3. 素材を決める 重量を削りたい場面では、数グラムの差でもチタンを選ぶ理由になる。コスト優先ならアルミでも機能は確保できる。

4. 単品か兼用かを選ぶ 風防単体か、五徳兼用型かで携行アイテム数が変わる。システム全体の重量を見て判断する。


使用・参考ギア一覧

商品名 リンク
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